中国“動漫”新人類

 上記連載のネットでの人気には、記事の内容に加えて筆者である遠藤誉の“熱さ”に要因があるように見える。既に齢60を超える、それも大学教授という社会権威を身にまとった人物が、オタク文化について熱く語り、その素晴らしさを説いてくれるのだ。一部の人達にとっては、記事の内容そのものより、この構図の方が心地よいのではないだろうか。

 だからといって、この連載に価値が無いと言っているわけでも無ければ、筆者の熱さに惚れる事が悪いと言っているわけでもない。ただし、自分が記事の中身その物を評価しているのか、筆者の熱さ(と上述した構図)の方を評価しているのか、両者の比率はどれくらいの割合なのか、といった部分は自覚しておいた方がいい。