え? 警察が変態を捕まえたら、やり過ぎなの?

“変態”という単語を使うと、意味する範囲が広すぎて語弊がある。
自分という人間の中の一部分も、確実に変態なわけだし。
この場合、より正確には“変質者”だろう。
以下、本文。

上記、リンク先エントリを読んでの感想。
一番、大きかった違和感。

警察はやりすぎだ、

やりすぎ? 警察が彼を捕まえる事が?
このご時世に、全裸になって、外で騒いでいる人間が居たら、逮捕されて当然ではないだろうか? 特に今回のケースでは、報道された逮捕時の状況から推測する限り、現場に居た警官は、薬物中毒の可能性も考慮したはずだ。別に、件の彼は起訴されたわけでもなければ、警察から暴行を受けたわけでもない。逮捕後の彼に対する、マスコミや大臣の対応については、それぞれ考え方もあるとは思う。しかし、逮捕という警察の対応そのものがやりすぎだ、とはとても思えない。

むしろ、全裸目撃の被害者が居るとか、居ないとかに関わらず、屋外で裸になって奇行を行う人物を見つけた警察が、それに対処しない方が、自分はずっと恐ろしい。家宅捜索に至っては、事件を聞いて誰しもが連想した、薬物疑惑を払拭するための格好のパフォーマンスになったのだから、事務所側からすれば、むしろ大歓迎だっただろう。

おそらく、今回の警察の対応に疑問を感じている人達は、この全裸公然猥褻男が、仮に無名の一般人だったとしても、当然、今回と同様に、警察の対応に強い疑問を抱かれていたのだろう。また数ヶ月もすれば、今度は無名一般人が、似たような事件が起こすだろうから、その時は是非、皆様のリアクションを注視していきたい。

上記とは別に、リンク先の“なぜ世間が彼に対して寛容”に見えるのか、という部分については、逮捕直後の鳩山総務大臣の批判発言が、過激すぎたが故の反動も大きいのではないだろうか。

彼は、世間的には人気者である。
そんなポジションの人間に対して、大臣の肩書きを持つ者が「最低の人間だ」とまで言って噛み付いてしまえば、逆に、その部分のみが別件としてクローズアップされてしまう。結果として、おそらく大臣が珍しく本音で語ったであろう批判発言が、変質者を擁護したかった人々に、その格好の機会を与える事になったのは、なんとも皮肉な構図に思えて興味深い。

もちろん、商業的な理由から、スマップやジャニーズを敵に回したくないマスコミの思惑も、作用しての事だろうと、邪推もしての事だけど。