「予告.in」は終わっていない

 上記リンク先エントリで、気になった部分を。

国が数億円の税金を投入しようが、結局は同じことになっただろう。

と過去形で書かれているが、国が進めているプロジェクトは現在も推進中(予算獲得中)であり、停止していないのではないでだろうか。

 ありがちな妄想だが、自分個人としては、国が進めるこの「国営予告検知システム」が、結局は役人の利権獲得のための無意味な公共事業に終わるのではないかと思っている。

 そういった視点からは、いかに「予告.in」によって、予告検知が無理のあるシステムだったと実証されたとしても、そういった現実は、国や役人にとっては眼中に無い事実であり(むしろ予算獲得の邪魔になる煙たいエピソード)、今後も、無意味な国営予告検知システムの構築は、続く(始まる)のではないだろうか。

 そして数年後に、莫大な予算をかけてマヌケでヘッポコなシステムが稼働し始めても、(公共事業の常として)国の内部には誰も、その費用対効果を正当に評価する者はおらず、むしろ自分達の「成果」を誇らしげに強調するばかりだろう。そして、またも行われた膨大な予算の無駄遣いに、辟易するばかりの納税者が残されるだけである。

それでも作るなら、先行する市民が作ったシステムを越えなきゃいけない。できあがったものが市民が数日で作ったシステムよりしょぼかったりたいして変わらなかったりしたら、誰も納得しないだろう。

 そう。そして誰も納得していなくても、それが平然と金を食って動き続けるのが、国のやる事だと自分は思っている。

 「予告.in」によって予告検知システムの無意味さが、一部のネットユーザーには伝わっても、本当にそれが伝わらなくてはならない人々に無視され続けるなら、「予告.in」にまつわる騒動は「終わった話」でもなければ「解決した話題」でもない。

 とりあえず自分たちにできることは、たとえ無駄だと思いつつも、こうやってブログなりパブリックコメント*1なりで、ギャーギャーと騒ぎ続けることしかないのだろう。(もちろん選挙にも投票するけど、こういう時って不便だよね)

追伸
もっとも、こういう案件って別に今回に限った話でもなく、この国に無限に存在する日常だから、その全てに対応できるわけもなく、気が狂いそうになるよね!

*1:この件では、パブリックコメントの募集は無いだろうけど